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「小規模多機能型」の介護施設です。施設への通所を中心に、利用者の選択に応じて、短期の宿泊や訪問介護などを組み合わせた機能をもつ施設になります。厳しい敷地形状、延床面積の上限100㎡、厳しいコストなど、制約が多く、できることが限られる中で、デイの機能と6人分の宿泊が要望されました。

水回りを居間周囲へ合理的に配列して、廊下を設けないことで居間を最大限にとり面積を解決。一室空間が味気のないものにならないよう、短手方向の大梁を勾配天井からあらわしにして木の雰囲気が感じられるアクセントとしました。

この梁は宿泊ブースパーティョンの受けとなるよう全ての梁下端をあわせており、宿泊ブースと通路を考慮して配置してあります。日中は一室空間の意匠を支えるもの、夜間は必要に応じて変化する宿泊ブースと通路をつくる機能を支えるものへ、と対応し、空間の質を支える骨格にもなっています。