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木造3階建ての事務所ビルです。

設計開始から竣工までたった半年強というとても厳しいスケジュールが求められ、コストと工期のバランスを施工側と探り、オフィスを木造でつくるという選択を提案しました。1階にデイサービスが入るということもあり木造の提案はスムーズに受け入れられました。SE構法というシステム化された木造ラーメン構法を採用し、通常の木造ではあり得ない、スパン8.6m程の広い無柱空間を木造で作り出しています。用いた梁はなんと梁せい600mm。工期に大きく影響する構造適合判定を避けるべく階高を抑え、さらにオフィスとして二重床を採用した結果、どうしても天井より下部に表れてくることになったこの大きな梁の形状を逆手にとり、無味無臭となりがちなオフィスの空間へデザインとして積極的にとりいれました。

上棟時の木造フレームの姿は圧巻で、クライアントの皆さんもそのときの印象がとても強く残っていたようです。