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木造で提案した高齢者住宅。無垢の床、木の柱や梁をふんだんに表した木質感あふれる施設です。

位置指定道路に接した東西に細長い敷地を最大限有効に利用すべく、事業計画的には、敷地なりに雁行させながら居室を南側に合理的に最大限確保する必要がありました。しかし、ただ単にそれらを長い廊下でつなぐだけでは施設として大変味気ないものになってしまうため、ここでは南面した宿泊室と東西に伸びる廊下との関係が単調とならないようにプランニングを工夫しました。具体的には、宿泊室以外のリビング、多目的室、食堂、プレイルーム、各ホール、吹抜、デッキ、職員ステーションなど、様々な共用部の機能や各アクティビティを、極力、廊下と一体的な空間として設計し設置することで、廊下を単調なものではなく、廊下のいたるところに利用者の様々な居場所が現れてくる、そんな空間体験となるよう設計しています。廊下であって決して廊下ではない通路空間を楽しんで頂いています。