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商業施設になります。​クライアントからの要望は、イタリア南部の世界遺産の街、アルベロベッロを参考にお店をつくってほしい。ということ。アルベロベッロはトゥルッリと呼ばれる白壁に円錐形の石積屋根の家が多数集まった集落です。円錐形の屋根が立ち並ぶ姿はまるでおとぎの国のよう。しかし、街並をつくるほど敷地は大きくなく、石積みの屋根や壁を造るのは法的にできず、また、現地の家のボリュームだと、求められる店舗施設は入りそうもない。粘土を積んでは壊し、彫り込んでは壊しと、検討模型をつくりながら気がついたのは、情緒豊かな街並の魅力をつくりだしているのは、立ち並ぶ家だけでなく、その反対側にもあるということ。そこで、坂道、先の見通せない路地、路地を広げたような広場空間、石畳。これらをキーワードにして路地から引き込まれた中庭広場をもつ商業施設を提案しました。屋根には現地の石を用いて仕上げる予定でしたが諸事情あって保留に。お店のHPはこちらです。